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独首相、ユーロ圏からの除外メカニズムを示唆
ドイツのメルケル首相は3月17日連邦議会で演説し、自国の輸出主導型経済モデルを擁護する一方で、ギリシャのようにEUの財政規律を遵守できない国をユーロ圏から除外するメカニズムを制定することを示唆した。またEUによるヘッジファンド規制指令案の採択を先送りさせた英首相を批判した。
ドイツの貿易黒字が他の欧州諸国の経常収支赤字を拡大させ、EU内の経済的均衡を脅かしており、輸出主導型モデルの是正が必要だとの主張がフランスを中心に強まっている中で、メルケル首相は「ドイツ製品が他国の製品よりもよく売れるからといって我々の強みを放棄するつもりはない」と明言し、(ドイツが自国の経済モデルを変更するようなことは)「欧州の競争力強化という問題に対する不適切な回答になるだろう」と反駁した。さらに、フランスがかねてより提唱している「欧州経済政府(EUレベルでの経済政策協調)」を具体化させるなら、「最良の加盟国に合わせるべきであって、一番弱い国に合わせてはならない」と付け加えた。
なお、対独批判の急先鋒となった感のあるラガルド仏財政相は17日にも独政府に対して減税により消費と輸入を刺激するように示唆したが、独連立政権は現在まさしく税制をめぐって分裂している。
メルケル首相はギリシャの財政危機について、「性急な連帯のジェスチャーは適切な回答ではない。根本の部分で問題を検討すべきだ」として、安易な支援策を拒否し、ギリシャに対して厳密な緊縮策の実行を要求する姿勢を再確認した。首相はさらに「長期にわたり繰り返し(財政規律の)条件を守れない国を、最後の手段としてユーロ圏から除外する措置をEU基本条約に導入する」ことを提案した。これはショイブレ財政相の「欧州通貨基金(EMF)」構想と連動した提案で、EU内にIMFに倣った財政支援機関を設置するならば、被支援国が財政規律に違反し続けた場合に厳しい制裁を科す必要があるという配慮が働いている。
またEU財政相理事会が16日の会合で、英国のブラウン首相からの圧力により、ヘッジファンド規制案の審議を先送りしたことについて、メルケル首相は「ブラウン首相の銀行賞与課税措置は、我々が検討しているヘッジファンド規制の半分しか妥当性がなく、英国はヘッジファンド規制案を承認すべきだ」と断じた。(2010-03-18)
弊社刊『欧州レポート』1014号より転載
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